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スペイン最高のワインを生む、リオハのマルケス・デ・リスカル(スペイン)

2023 9/04
目次

マルケス・デ・リスカルとは

マルケス・デ・リスカル(撮影:ユーラシア旅行社)

1858年、スペイン北東部のリオハ地方に一つのワイナリーが誕生しました。ギレルモ・ウルタード・デ・アメサガはお隣のフランス・ボルドー地区におけるワイン生産を学び、リオハに自分のワイナリー『マルケス・デ・リスカル』を拓いたのです。生産を始めた黎明期からその味は評判を呼び、フランス国外ワインとしては初めてボルドーの格式ある品評会で入賞するなど、国際的にもその地位を確立していき、リオハ地方全体のワイン産地としてのステータスも押し上げていきました。

20世紀に入っても順調に成長し、スペイン王室御用達の銘柄にも指定され、現在も王室専用のワインが保管されています。リオハでは赤ワインが生産されていますが、少し西のルエダで白ワインの生産も始め、軌道に乗りました。

21世紀に入ってさらなる体験を提供するためにワイナリーを改装し、ビルバオのグッゲンハイム美術館を手がけた事でも知られるフランク・ゲーリーを招いて特徴的な波打つ建築のホテルが完成しました。また生産の現場においてより多くの人にワインを提供できるよう見学スペースや展示も備え、世界中から数多くの人がマルケス・デ・リスカルを目指してリオハにやってくるようになりました。

ビルバオのグッゲンハイム美術館(撮影:ユーラシア旅行社)

マルケス・デ・リスカルへの行き方、アクセス

マルケス・デ・リスカルは、リオハ地方のエルシエゴという村に位置しています。リオハ地方の中心ログロニョまでバスまたは鉄道で行き、そこから約25kmはタクシー利用がお勧めです。また周辺にはパンプローナ、ブルゴス、ビルバオなどみどころが多い町が点在しているので、周遊するツアーもお勧めです。

マルケス・デ・リスカルの見学、おすすめ観光

エントランスエリア

マルケス・デ・リスカル(撮影:ユーラシア旅行社)

まずはフランク・ゲーリーの手による”波打つ建築”を味わいましょう。単一のシルバーであるビルバオのグッゲンハイムと比べ、マルケス・デ・リスカルは紫色が施されており、一段と近未来性を感じさせてくれます。

ブドウ畑

マルケス・デ・リスカルのブドウ畑(撮影:ユーラシア旅行社)

マルケス・デ・リスカルは、同社が所有する伝統のブドウ畑に囲まれています。初夏は鮮やかな新緑が、そして秋の収穫期には鮮やかな黄金色に染まる畑の風景を見ることができます。

ワイナリー入口(撮影:ユーラシア旅行社)

フランク・ゲーリーの近未来建築から目を移せば、150年以上に渡って歴史を紡いできた伝統のワイナリーの姿が広がっています。

醸造所

醸造所(撮影:ユーラシア旅行社)

スペインを代表するワインを生産してきた聖地である醸造所も現在は見学が可能です。

醸造所内部

醸造所内部(撮影:ユーラシア旅行社)

醸造所内部には最新鋭を誇るマルケス・デ・リスカル社の生産設備が見学できます。伝統と合わせて革新も重んじる同社では、昔ながらの製法を活かしつつ、時代に合わせた最先端技術も積極的に取り入れ、常に味を進化させながら飲む人の満足を高める事を目指しています。

ボトリング設備(撮影:ユーラシア旅行社)

ワインセラー

ワインセラー(撮影:ユーラシア旅行社)

ボディガと呼ばれる地下のワインセラーでは、無限に連なるかのような樽の中で赤ワインが熟成されています。1862年の初ワインから全てのヴィンテージが保存されており、さらにスペイン王室専用の保管所もあります。

試飲

試飲(撮影:ユーラシア旅行社)

一通り生産工程を見学したら、いよいよ楽しみの試飲です。少々のおつまみとともにスペインを代表する極上の赤ワインをいただきます。マルケス・デ・リスカルのワインは日本でも飲めますが、やはり生産地で飲む一杯は格別です。

ビストロ

ビストロ(撮影:ユーラシア旅行社)

ワイナリーに併設されているビストロでは、宿泊客以外も食事が可能です。マルケス・デ・リスカルのワインに合わせた料理は絶品です。ワイナリー見学とは別に予約が必要ですが、時間が許せばこちらもおすすめです。

洗練された料理(撮影:ユーラシア旅行社)

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