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美食と芸術の街、パルマ(イタリア)

2021 6/15
目次

パルマとは

パルマのドゥオーモ広場(撮影:ユーラシア旅行社)

パルマは、エミリア=ロマーニャ州にあり、ミラノとボローニャの中間に位置するパルマ県の県都です。周辺地域を含めた人口は約19万人。イタリアを代表する大指揮者、アルトゥーロ・トスカニーニが生まれ、スタンダールの小説「パルムの僧院」の舞台となった町でもあります。
パルマに現存する宮殿や教会の多くは、ファルネーゼ家がこの町を支配していた 16 世紀のルネサンスの頃に建てられたもので、そのほとんどがとても良好な状態で保存されています。町にはヨーロッパ最古の劇場やオペラの殿堂、教会や博物館に加え、多くのエレガントな建造物が見られ、芸術の街にふさわしい様相を呈しています。
イタリアの食はパルマにあり、と言われるほどにパルマは食文化でも有名です。特に、チーズの王様、パルミジャーノ・レッジャーノと、香り高いバラ色の生ハム、プロシュット・ディ・パルマは、イタリアの食卓はおろか世界中に知れ渡るパルマ産の超有名食材です。

パルマへのアクセス、行き方

パルマへのアクセスには鉄道が便利です。ミラノ(中央駅)からはバーリ、ローマ行きの線で約50分~1時間40分、ボローニャ中央駅からは、直行で約1時間~1時間15分で移動できます。パルマ駅は新市街にありますが、見どころの旧市街へも徒歩で10分ほどの距離です。

パルマの訪れたい観光地5選

大聖堂(ドゥオーモ)

ドゥオーモ内部(撮影:ユーラシア旅行社)

正式名称はサンタ・マリア・アッスンタ大聖堂。ドゥオーモ広場の東側に面して建つ、12世紀末ごろに建てられたイタリア・ロマネスクを代表する建築物です。背後にはゴシック様式の鐘楼がそびえ、ファサードの左右を2頭のライオン像が守っています。また、広場を囲むように洗礼堂や司教館が併設されています。
内部の装飾はルネサンス様式で、華やかなフレスコ画で埋め尽くされています。中でも、正面祭壇のクーポラにある天井画『聖母被昇天』は、ルネサンスを代表する巨匠の一人コレッジョが5年の歳月をかけて完成させた傑作で、これを見るためだけに多くの観光客が訪れます。また、大聖堂の建築に深く携わったアンテラーミによる大理石彫刻、『十字架降下』も見どころのひとつです。

洗礼堂

洗礼堂内部(撮影:ユーラシア旅行社)

パルマ出身の建築家・彫刻家のベネデット・アンテラーミにより12世紀末に着工され、ロマネスク様式で完成した後、現在のゴシック様式に改装されました。天井は16本の柱からのびるリブが支えており、内部上層から天井にかけてフレスコ画がびっしりと描かれています。また、内部下層やファサードの繊細なレリーフ(浮彫彫刻)はアンテラーミの手によるものです。八角形6層の洗礼堂には、ヴェローナ産のバラ色の大理石が用いられていますが、夕暮れどきにはオレンジ色に染まり、大変印象的です。

ピロッタ宮殿

ファルネーゼ劇場(撮影:ユーラシア旅行社)

16世紀後半にファルネーゼ家の居館として建造されたルネサンス様式の宮殿。17世紀に工事が中断され、未完成のまま現在に至っています。現在、宮殿内には、パルマゆかりの画家の作品を所蔵する国立絵画館や考古学博物館、パラティーナ図書館、ファルネーゼ劇場があります。
17世紀に建設された、ヨーロッパ最古の歌劇場のひとつともいわれるファルネーゼ劇場は、急こう配の客席が特徴的な大型の木造建築で、多くの絵画や彫刻で装飾されています。

国立絵画館

パルミジャニーノ作「トルコの女奴隷」国立絵画館(撮影:ユーラシア旅行社)

ファルネーゼ家によって建設されたピロッタ宮殿内部にある、パルマ公フィリッポが収集した作品群がベースになった絵画館です。マニエリスムの巨匠パルミジャニーノの傑作『トルコの女奴隷』、ルネサンス期の画家でパルマにゆかりのコレッジョの『聖ジローラモのマドンナ』、言わずと知れたレオナルド・ダ・ヴィンチの『ほつれ髪の女』など、世界的に有名な作品が展示されており、ぜひとも訪れたいものです。

レオナルド・ダ・ヴィンチ「ほつれ髪の女」国立絵画館(撮影:ユーラシア旅行社)

サン・ジョバンニ・エヴァンジェリスタ教会

サン・ジョバンニ・エバンジェリスタ教会天井壁画(撮影:ユーラシア旅行社)

大聖堂の裏手にあり、16世紀に建てられた教会です。この教会を有名にしているのが、クーポラの天井部に描かれたコレッジョのフレスコ画です。主題は『福音史家ヨハネの幻視』または『キリスト昇天』ともいわれ、キリストの昇天をはるか下からまっすぐ見上げる視点で描かれているのが特徴です。大聖堂にあるコレッジョの『聖母被昇天』とあわせてみておきたい独特の浮遊感を感じる幻想的な作品です。それを支える四隅のペンデンティブにある『福音史家と教会博士』もコレッジョによるものです。

美食の都パルマのおすすめグルメ

美味しいものが溢れるパルマ(撮影:ユーラシア旅行社)

ポー川流域の肥沃な平原に位置し、エミリア・ロマーニャ街道が通る交通の要衝であったパルマは、古代ローマの時代からおいしい食材が産まれる町として知られていました。以来、長い年月をかけて、パルマの食文化はより豊かに、そしてより洗練されてきました。プロシュット・ディ・パルマ(生ハム)、パルミジャーノ・レッジャーノ(パルメザン・チーズ)、バルサミコ酢・・・と、イタリアの食卓を彩る定番食材の多くが、パルマとその周辺地域で産まれています。
パルマは2015年、ユネスコの「食文化創造都市」に認定されました。今後もますます、伝統食材を大切にしながら新たな美食が産み出されていくことでしょう。

パルミジャーノ・レッジャーノ(パルメザンチーズ)

パルミジャーノ・レッジャーノ(撮影:ユーラシア旅行社)

「チーズの王様」と称されるイタリアを代表するハードチーズ。この地域でのチーズ作りは900年近く前に遡ります。産地はポー川とレノ川、アペニン山脈に挟まれた地域に限られ、様々な生産基準を満たしたものだけが、DOP(原産地名称保護制度)の認定を受け、パルミジャーノ・レッジャーノと名乗ることができます。原料としては、無添加の生乳と指定エリアで採れた天然飼料だけが用いられますが、味わいは乳牛の種類や熟成期間によって異なります。
砕いた塊をワインのお供にそのままつまんだり、おろしてパスタやサラダにかけたりするのが定番の食し方です。また、現地では、砕きたてのパルミジャーノに、同じエミリア・ロマーニャ州名産のバルサミコ酢をかける、「地元流」の食べ方をぜひとも試してみたいものです。

プロシュット・ディ・パルマ(生ハム)

プロシュット・ディ・パルマ(撮影:ユーラシア旅行社)

スペインのハモン・セラーノ、中国の金華ハムと並ぶ世界3大生ハムの一つと言われています。
生産工場は海抜900m以下、エンザ川とスティロネ川に挟まれた場所と定められています。この山間地は古来より温度、湿度に加え、豚腿肉をじっくり均質に乾かす適度な風に恵まれた場所として、つまり、生ハムをつくるのに最適な場所として知られていました。
原料はパルミジャーノ・レッジャーノの製造過程でできる乳清(ホエイ)を餌として与えられた豚と塩のみに限られているなど、生産過程については厳しい条件が定められています。保存料や添加物を一切使用することなく作られるため、小さな子供からお年寄りまで、年齢を問わず多くのイタリア国民に食されています。本場ではやはり、ハムそのものの味を楽しめる食べ方、スライスしたてをそのまま食すのがおすすめです。

ワインと食材のマリアージュを愉しむ

ランブルスコ(撮影:ユーラシア旅行社)

パルマの絶品食材の味を最高の形で味わうには、パルマ産のワインが欠かせません。パルマのワインといえば微発泡赤ワイン、ランブルスコが有名です。甘口のイメージが強いですが、パルマの食に合わせるのは辛口のランブルスコ。特にサラミとの相性は抜群で、ワインの泡がサラミの油をすっきりと流してくれます。
ランブルスコと並びもう一つ、パルマで絶対に外せないワインは「コッリ」と呼ばれるパルマの丘陵地帯で作られるワインです。プロシュット・ディ・パルマ(生ハム)の生産地とほぼ重なるエリアというだけあり、ここで作られるワインと生ハムの相性は最高であると言われています。お勧めは、マルヴァジア種を使った微発泡の白ワイン。パルマを訪れた際には是非このワインとのマリアージュをご堪能下さい。

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