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クロアチアの絶景プリトヴィツェ湖群国立公園、魅力とお勧め観光

2022 12/05
目次

プリトヴィツェ湖群国立公園とは

(撮影:ユーラシア旅行社)

プリトヴィツェ湖群国立公園は、面積294.82平方キロメートル(東京都23区または琵琶湖の約半分)、そのなかに切り立った峡谷、大小16のエメラルドグリーンに輝く透明な湖と92の滝が点在するクロアチア国内屈指の景勝地。標高差150mほどを川、湖、そして階段状の滝が結び、ドナウ川の支流へとつながっています。2つの山脈に囲まれ、カルスト地形による石灰岩層で浄化された水が、美しくエメラルドグリーンの輝きを放ちます。また、水の中に炭酸カルシウムが多く含まれているため、水が流れるごとに炭酸カルシウムがわずかながらも固まり、長い年月をかけて積もることによって自然のダムが出来、そこから溢れ出た水が新たな滝となり、それらが階段状に連なることで、ここで見られる絶景がつくりあげられてきました。数十万年の歳月をかけて地球が作り上げた大自然の中でマイナスイオンをたくさん浴び、光の差し加減で七変化する湖や滝を眺めながらの散策は、私たちに深い感動を与え、周辺の木々とエメラルドグリーンの水面が織りなす絶景は、四季折々様々な顔を見せてくれます。

プリトヴィッツェ湖群国立公園の歴史
19世紀後半から観光地となり、1949年ユーゴスラビア政府が国有化し、国立公園に指定。1979年ユネスコ世界自然遺産登録。1991年クロアチア独立後、セルビア勢力との衝突の舞台となり、一時は危機遺産リストに登録されたものの、1997年危機遺産リストから外され、2000年に新たな遺産指定地域が追加再び人気の観光地へと復活しました。

プリトヴィツェ湖群国立公園の場所は?

首都ザグレブより南に約130km車移動の場合の所要時間は、約2時間。
ボスニア・ヘルツェゴヴィナとの国境近くに位置。公共交通機関を利用して移動する場合、ザグレブのバスターミナルからプリトヴィツェ湖群国立公園行のバスが運行しています。時期により、バスの発着時刻が変わり、直通の場合と乗り継ぎが必要な場合がありますので、事前に日帰りで行くのか、国立公園で宿泊するのかの計画と、バスの時刻などを調べていくことをおすすめします。

プリトヴィツェ湖群国立公園観光のポイント

プリトヴィッツェ国立公園は、上湖群エリア下湖群エリアの2つにわかれています。
それぞれのエリアのハイキングや見学には、おおむね半日かかりますので、午前・午後で2つのエリアをまわることになります。公園への入り口は、上湖群と下湖群エリアの中間に位置する入り口2 (ULAZ2)と下湖群エリアの入り口1 (ULAZ1)の2か所。どちらの入り口でも入場券の購入が可能、公園内への出入りには入場券の提示が必要。

下湖群エリアの入り口1(ULAZ1)は、ザグレブからバスで移動してきて、日帰りで下湖群エリアだけの見学する人にはおすすめ。
●上湖群と下湖群エリアの中間に位置する入り口2(ULAZ2)は、ザグレブからバスで移動してきて、日帰りで上湖群エリアだけの見学する人にはおすすめ。また、国立公園内にあるイェゼロホテル、ベルビューホテル、プリトヴィッツェホテルに滞在する場合は、入り口2(ULAZ2)徒歩圏に位置しているので、必然的にこちらを利用することになります。

プリトヴィツェ湖群国立公園観光は、日帰りと宿泊するのと、どちらがいい?

プリトヴィツェ湖群国立公園内には、いくつかのホテルやゲストハウスがあります。プリトヴィツェ湖群国立公園は、広大な敷地で見どころも多く、園内はおおむね徒歩移動となることから、「日帰り観光では、上湖群か下湖群のどちらかのみの観光」となります。もし上湖群と下湖群両方のエリアをじっくり観光するには、宿泊が必要になります。観光に便利なホテルは、上湖群と下湖群の間に位置しており、公園入り口とホテルをつなぐシャトルバスが運行しているため、観光の途中で休憩をとりたいときにはホテルへ戻ることができ、自分のペースで散策を楽しむことができます。また、ホテルから木々や湖を眺めたり、周辺を散策することもできるので、朝や夕方のお散歩も楽しむことができます。

国立公園内にあるイェゼロホテル(撮影:ユーラシア旅行社)

ゲストハウスやホテルによっては、公園入口まで徒歩圏ではないこともあります。宿泊を検討される場合には、宿泊施設の立地、公園入口まで徒歩圏かどうか、離れている場合に送迎サービス、公共交通機関があるかどうかなどを確認することをおすすめします。

プリトヴィツェ湖群国立公園おすすめ観光スポット3選

プリトヴィッツェ大滝(下湖群エリア

プリトヴィッツェ国立公園を象徴する光景(撮影:ユーラシア旅行社)

クロアチア最大の滝であるプリトヴィッツェ大滝の最大落差は、78m。
この滝は、「プリトヴィッツェ大滝」または「ヴェリキ・スラップ」とも呼ばれますが、ヴェリキ・スラップとは“大滝”の意。
プリトヴィッツェ大滝の楽しみ方は、1)上の遊歩道から大滝と湖群の絶景を眺める、2)下の遊歩道で、大滝の間近に行く。
上の遊歩道から下の遊歩道まで移動する道は、ST1(園内バス停)または入り口1(ULAZ1)の近くにあります。おおむね10分ほど坂道をくだり、木道などを歩いていくと大滝の近くに到着します。

下湖群エリアの見学箇所は、平面の地図だけ見ているとわかりづらいのですが、上の遊歩道下の遊歩道にわかれています。
入り口1(ULAZ1)から園内に入った場合は、すでに上の遊歩道に繋がっているので、そのまま遊歩道を歩いていくとヴェリキ・スラップ(またはプリトヴィッツェ)大滝をはじめ、眼下に点在する湖を眺められるビューポイントに着きます。
入り口2(ULAZ2)から園内に入った場合は、園内を走る電動バスに乗って移動がおすすめ。バス停ST2から下湖群エリアの上の遊歩道最寄りのST1へ移動し、遊歩道を歩いていくと大滝をはじめ、眼下に点在する湖を眺められるビューポイントに着きます。

間近で見ると大迫力!プリトヴィッツェ大滝(ヴェリキ・スラップ) 撮影:ユーラシア旅行社

コジャック湖 (下湖群エリア

エメラルドグリーンの湖面と周囲の緑が美しい(撮影:ユーラシア旅行社)

クロアチア最大を誇るコジャック湖は、面積0.84平方キロメートル(東京ドーム1.8個分)、全長2.3km、最深部約47m。公園内の中央に位置し、観光客の移動手段である電動ボートが航行。この電動ボートは、下湖群エリアと上湖群エリア、入り口2とを結びつける実用性だけではなく、湖上から周囲の木々や煌めく湖面の絶景を眺めて移動を楽しむことができます。

コジャック湖の絶景遊覧ルート(P3~P2)
この電動ボートに乗るタイミングは、下湖群エリアの観光が終わり、入り口2(ULAZ2)へ戻るときがお勧め!
下の遊歩道を歩いて船着き場P3へむかい、P3からP2で乗り継ぎ、P1(←入り口2最寄りの船着き場)へと移動。
所要時間 P3~P2:約15分、P2~P1:約5分
<注意>
★観光シーズンの際は、乗船するために約30~60分待つこともありますので、時間に余裕をもっていく必要があります。
★園内への入場券で、基本的に何度でも園内の電動バスと電動ボートを利用できますが、この絶景ルートであるP3~P2の乗船は「1回だけ」です。

上湖群エリア全体とプロシュチャン湖 (上湖群エリア

公園内で1番標高の高い場所(標高637m)にあるプロシュチャン湖は、上湖群エリアの最奥部にあります。プロシュチャン湖までの移動手段は、2通り、1) 船着き場P2からハイキング 2)ST2からST3(プロシュチャン湖最寄りバス停)まで電動バス移動

湖沿いの平坦な道で足休めと、美しい湖の色で目の保養(撮影:ユーラシア旅行社)
ファンタジーの世界に迷いこんだかと思わせる光景(撮影:ユーラシア旅行社)

船着き場P2からプロシュチャン湖までの所要時間は約2時間~2.5時間(途中休憩あり)。園内で1番高い湖を目指すので、基本的にのぼりの行程となりますが、坂道と木製階段をもくもくのぼるのではなく、途中で通過していく湖の周りを歩くときは平坦な木道となりますので、足休めができます。ハイキングの行程でみる景色も、変化に富んでいて、「次に見えてくる景色は、どんな素敵な景色なのだろう」と、期待から足がおのずと動いてしまうくらい、疲れを忘れてわくわくしながら歩くことができます。

上湖群エリア(撮影:ユーラシア旅行社)

上湖群エリアでは自分の足で歩かなければみることができない絶景のオンパレード!
上湖群エリアでプロシュチャン湖を目指す場合、途中分岐がいくつかあるので、園内マップは持っていきましょう。プリトヴィッツェ1日観光で、かつ半日は下湖群エリアを巡る場合は、「片道ハイキング・片道バス」という行程で上湖群エリアをゆっくりと楽しむのがお勧め。プリトヴィッツェでの滞在日数や日没時間、歩くペースなどによっては、往復ハイキングも可能です。

秋のプリトヴィツェ湖群国立公園の魅力

紅葉・黄葉の季節(撮影:ユーラシア旅行社)

夏は木々も湖も幻想的な緑をたたえますが、秋になると遠くの山に雪がかぶっていたり、色づいた木々により、夏場とは違った景色を見せてくれます。

撮影:ユーラシア旅行社
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